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炎症性腸疾患センター

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炎症性腸疾患センターのご案内

炎症性腸疾患(IBD)センターについて

 炎症性腸疾患は文字通り、腸に炎症が起きて、腹痛や下痢などの症状が慢性的に起こる病気です。炎症性腸疾患は、薬や細菌などにより発症したという原因が判明している「特異的炎症性腸疾患」と、原因が判明していない「非特異的炎症性腸疾患」に分類されます。非特異性炎症性腸疾患の代表的なものは潰瘍性大腸炎とクローン病、腸管ベーチェット病などで、これらの疾患を一般的には炎症性腸疾患(IBD)と呼んでいます。
 これらの疾患は「指定難病」に指定されており、従来は治療が難しい疾患とされていました。現在でも原因は不明でいまだに根治が可能ではありませんが、多くの新薬が登場して症状を安定さ、発症前と同様な生活を送ること(寛解)が可能になってきています。 2020年4月より、荒木が炎症性腸疾患(IBD)センター長として赴任し、これまで以上に治療に注力していきます。

主な対象疾患

潰瘍性大腸炎

 潰瘍性大腸炎は、大腸に炎症が起きます。発症の原因は、免疫の異常や生活習慣・遺伝などと関連があると考えられて、研究が進められていますが、原因は不明です。発症する年齢は、10歳代後半から20歳代が多いと言われていますが、高齢者にも発症する機会も増加しています。症状は下痢や血便が代表的な症状で、強い腹痛や発熱を伴う場合もあります。炎症の広がり方には3つのタイプがあり、直腸のみに炎症が起こる「直腸炎型」、直腸を超えて脾湾曲部(ひわんきょくぶ)まで炎症が広がる「左側大腸炎型」、脾湾曲部も超えて大腸全体まで炎症が広がる「全大腸炎型」があります。
 治療法として、近年では、点滴注射や皮下注射、内服薬などの新たな治療法(生物学的製剤、低分子化合物)が開発され、なかなか症状がよくならない(難治な)患者さんに対しての治療が進歩しています。当院でも本邦で使用可能なすべての薬剤が使用可能で、病状や生活スタイルに合わせて患者さんと担当医が相談して治療を決めていきます。また、今後さらに新たな薬剤が登場する予定です。

クローン病

 クローン病は、小腸や大腸だけでなく、口腔や肛門まで消化管のどの部位にも炎症が起き、炎症が起き潰瘍ができる病気です。発症原因は、食事を含む生活習慣が西洋化したことへの影響が大きいのではないかと言われてはいますが、潰瘍性大腸炎と同様に、直接的な原因が明らかにされていません。発症する年齢は、10歳代前半から20歳代が多いと言われています。潰瘍性大腸炎と比べて、より若い患者さんが多い疾患です。
症状は下痢や腹痛で、血便、発熱、体重減少などが代表的なものですが診断が難しい患者さんも多いといわれています。また、若い方で治りにくい痔が病気の発見のきっかけになることもよくあります。クローン病には、炎症や潰瘍ができる位置による分類があります。
 主に小腸にできるのは、「小腸型」、小腸や大腸にできるのは、「小腸・大腸型」、主に大腸にできるのを「大腸型」と3つに分類されます。また、炎症が腸管壁の深いところまでに及ぶと「腸管合併症」を発症する場合もあります。腸管合併症には、炎症を繰り返すことで腸管の内側が狭くなる「狭窄(きょうさく)」、深い潰瘍ができることで腸管に穴が開く「穿孔(せんこう)」、他の腸管や他の臓器と繋がってしまう「瘻孔(ろうこう)」があります。治療法として、近年、点滴注射や皮下注射、内服薬の新たな治療法(生物学的製剤、低分子化合物)が開発され、なかなか症状がよくならない(難治な)患者さんに対しての治療法が進歩しています。従来手術を受けなければならない患者さんが多い疾患でしたが、内科的治療で症状を安定させることが可能になってきています。今後、さらに新たな薬剤が登場する予定です。

腸管ベーチェット病

 ベーチェット病は原因不明の全身性疾患で主な4つの症状は口腔内のアフタ性潰瘍・外陰部の潰瘍・皮疹などの皮膚症状・ぶどう膜炎(目の炎症)の4つの症状がベーチェット兆候といわれ代表的な症状です。特殊型として腸管に潰瘍が出現する腸管ベーチェット病があります。腹部症状として血便、腹痛、下痢などの腸管の症状があります。
 治療はステロイド剤などの炎症を抑える治療を行うとともに、潰瘍性大腸炎やクローン病などと同様に生物学的製剤など新たな治療により長期にわたり症状をコントロールすることが可能になってきています。

その他の炎症性腸疾患

 潰瘍性大腸炎、クローン病に特徴的な症状や検査結果ではない患者さんは分類不能型炎症性腸疾患(IBDU)と診断されます。経過をみながら、潰瘍性大腸炎やクローン病の治療を行っていきます。近年、これらの患者さんの中に家族性地中海熱遺伝子(MEFV)関連腸炎と診断される患者さんもあり、コルヒチンによる治療が有効な症例があることがわかってきています。

予約について

  • 火曜日午前 消化器内科初診外来(担当荒木)
  • 月曜日午前 消化器内科東館外来(担当荒木)

紹介状をお持ちの上、予約して受診をしてください。紹介状なしでも受診は可能です。

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