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がん温熱療法機器のご紹介

高周波式ハイパーサーミアシステム「アスクーフ8」

2022年1月下旬より、高周波式ハイパーサーミアシステム「アスクーフ8」を導入します。
この機器は、岐阜県内の病院では初導入、東海三県では2番目の導入となります。

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特徴

高周波式ハイパーサーミア療法は、がんの温熱療法の一種で、高周波(ラジオ波)を利用して身体の深い部分のがん組織を加温することで、がん細胞を壊死(えし)・縮小させる治療方法です。
人間の細胞は42.5℃以上に温度が上がると、急速に生存率が低下しますが、がん細胞のみを選択して加温することで、がん細胞のみを死滅することができます。

 

成人の身体の約65%は水でできています。ハイパーサーミアの円盤電極を身体に密着させ、極性の変わる交流電流を流すことで、体内の水分子が振動します。この振動によって発熱が起き、がんの局所の温度を上昇させます。加温されると、正常細胞の血管が膨張し冷却されますが、がん細胞は血流がほとんど増えることがないため、結果的にがん細胞だけが鬱熱(うつねつ)します。この原理によって、正常細胞にダメージを与えることなく、がん細胞だけが加温され死滅します。

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広い適応範囲

脳と眼球以外の口腔から下肢まで、身体のほとんどの部位、がんの種類、病巣の深さに適応できます。
また、病巣の深さに合わせて、浅部から深部まで選択して治療を行うことができます。

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他の治療との併用が可能

温熱によるがん細胞の破壊効果だけでなく、外科治療(手術)、化学療法や放射線治療に併用することで、それぞれの治療効果を高めることができます。

外科治療(手術)

がん細胞が大きく、周囲の重要な臓器に浸潤(しんじゅん)し、手術が困難な場合にがん細胞を小さくするために、手術前の治療として、温熱療法を併用します。

放射線治療

放射線治療によりダメージを受けたがん細胞の修復が、温熱療法の加温によって、阻害されます。また、がん細胞は低血流・低酸素状態であることが多く、放射線治療が効きにくいとされますが、42℃以上の加温によって、放射線治療との相乗効果を高めることができます。

化学療法

加温による体温上昇で血流が高くなり、がん細胞内に多くの薬剤が取り込まれ、抗がん剤の効果を高めることができます。温熱療法により、抗がん剤の投与する量を減らしても、治療効果を維持することができ、疲労感や食欲低下などの副作用も低減することが可能です。

身体にやさしい治療

軽微な副作用として、熱傷(やけど)、脱水症などが挙げられますが、ほとんどの場合副作用はありません。

治療の流れ

1回の治療時間は約40分〜60分です。週に1〜2回のペースで複数回行います。

治療前

●上半身を加温する場合、治療1時間以内の食事は控えてください。
●治療中は加温による発汗作用が起きるため、タオルや着替え等を準備します。
●約40分〜60分の治療ですので、治療前にトイレはすませてください。
●加温する部位の着衣は脱いでください。
●身につけているアクセサリーなどの金属物は、必ず治療前に取り外してください。
●治療ベッドに横になります。
●電極パッドを治療する部位に当てます。

治療中

●高周波電流を治療する部位に流します。
※治療時間は約40分〜60分です。治療の途中で、体調が悪くなったり、痛みなどを感じた際は、遠慮なさらず近くの医師などにお声がけください。

治療後

●電極パッドが身体から離れます。
●治療ベッドから降ります。
●加温により、体内の水分が奪われているので、十分に水分補給をしてください。

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お問い合わせ先

がんセンター がん治療センター
病院長代理 鶴見 寿 
鶴見(医師紹介用)

センター長 原 武志
原(医師紹介用)

副センター長 野々垣 智子(がん化学療法看護認定看護師)

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