医療情報

 肺炎や脳卒中など、患者さんが人工呼吸器をつけるようになった理由は様々です。呼吸器は生命をつなげる大切な装置ですが、一方で、肺炎を起こしやすい、寝たきりになりやすいなどのリスクがあります。 そこで当院では、2010年3月、呼吸ケアチームが活動を開始。「より早い人工呼吸器からの離脱」、「呼吸ケアのレベルアップ」をめざして、患者さん一人ひとりの呼吸をサポートしています。

呼吸ケアチームとは?

 メンバーは、集中治療医、呼吸器内科医師を中心に、臨床工学技士、理学療法士、歯科衛生士で構成。病棟を巡回して、人工呼吸器を装着している患者さんの状態を診る他、安全な呼吸器の使用方法や、効率的で質の高い呼吸ケアが実践できるよう、スタッフにアドバイスを行っています。

主な活動内容

    • 毎週1回、チームで病棟を回診
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  • 院内呼吸ケアリンクスタッフの育成
呼吸ケア
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    • 呼吸ケアチーム スタッフ紹介
    • 麻酔科 医師
       呼吸器からの離脱を早めるためには、多方面からのアプローチが必要です。たとえば、高度なシステムをもつ呼吸器を安全に操作するには、呼吸器に精通した臨床工学士が必要ですし、患者さんの筋力低下を防ぐためにはリハビリのプロ、理学療法士も必要です。また、口の中が汚いと肺炎を起こしやすいので、口の中を清潔に保つ歯科衛生士の技術も求められます。そして、患者さんを常に見守り、総合的なケアをするのが看護師で、これらの多職種の力を束ねるのが、医師の役割です。呼吸ケアについてのご相談があれば、いつでもお気軽にお尋ねください。
      看護師
       呼吸ケアチームの一員として病棟を巡回し、患者さんの呼吸管理のアドバイスをしています。合併症を予防することは、呼吸器の早期離脱や早期退院にもつながります。これからも、病棟スタッフが一体となり、患者さんが一日も早く回復し、もとの生活に戻れるようにサポートしていきます。
      臨床工学技士
       人工呼吸器の装着から離脱まで、呼吸器が医師の指示通りに動いているか、人工呼吸器の回路がきちんと接続されているかなどを点検するのが臨床工学技士の仕事です。患者さんが呼吸器を装着した当初は、鎮静を図ってボーッとしている状態にいますが、医師と相談しながら呼吸器の設定変更を行うことで、少しずつ自分で呼吸ができるようにサポートしていきます。最後は機械がちょっとだけ呼吸の手助けをしているという状態、最終的には呼吸器からの離脱につなげていきます。
      理学療法士 / ■歯科衛生士

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