医療情報

がんなどの病気にかかると、さまざまな苦痛が現れます。でも、多くの患者さんは、痛みは我慢するものと思ってきました。そんな患者さんの痛みを少しでも和らげ、とりのぞくお手伝いをするのが、私たち「緩和ケアチーム」です。痛みはとりのぞいたり、和らげたりすべき症状です。 体や心の痛みが現れたら、我慢しないで私たちに伝えてください。痛みをとりのぞくことで、あなたらしさが戻ってきます。
当院緩和ケアチームでは、適切な薬物療法の検討や放射線治療、神経ブロックなどの適応について検討したり、不安などの精神症状にも対応しています。また自分らしく過ごしていただくための療養環境の調整や意思決定支援にも力を入れています。

緩和ケアチームとは?

構成メンバー

●医師(呼吸器外科、麻酔科、消化器内科、精神科)
●薬剤師
●看護師

●理学療法士
●ソーシャルワーカー
●管理栄養士
●臨床心理士(公認心理師)

主な活動内容

  • 毎週1回チームで病棟を回診後、検討会を行う
  • 毎月1回研究会を開催
  • 専門家招いての勉強会や研究会を定期的に開催

緩和ケアチーム メンバー紹介

医師(呼吸器外科・麻酔科・消化器内科・精神科)
 『聞かせてください、あなたの痛み。』 緩和ケアとは、病気になったことで生じる身体や心の様々な苦痛を和らげ、患者さんとご家族にとって、できる限り良好な生活の質を実現させるための医療です。「家に帰って家族と一緒の時間を大切にしたい」、「痛みがなければやりたいことがある」など、患者さんが望むことの手助けをし、最期まで自分らしく生きていけるように治療し支えて行くことが1番の役割だと思っています。痛みが強かったり、不安や気分の落ち込みがひどい時は我慢をせず、医師や看護師に伝えて下さい。

看護師
 痛みをはじめとする苦痛症状は、患者様の日常生活において多くの影響を及ぼします。そのような苦痛を全人的に捉えて、問題解決の糸口を見つけ、働きかけることでその人らしい生活を取り戻すためのお手伝いをしています。病気とともに生きる皆様の思いに寄り添い、一人でも多くの方の笑顔に出会えるようサポートさせていただきます。

薬剤師
 患者さんによって、どこが痛いか、いつ痛いか、どんなふうに辛いかなどそれぞれ違います。また、生活スタイルや腎臓・肝臓の機能によっても適する薬は異なります。「それぞれの患者さんにあった薬は何か」、「効果は最大限に、副作用は最小限にできる方法は何か」など、薬剤師は薬の専門家として日々チームの中で活動しています。

管理栄養士

  食べる事は患者さんの楽しみや生きる希望につながります。入院中は患者さんの栄養状態を評価し、症状や治療方針に合わせた栄養量の提案を行っています。食欲が落ちたり、ものが食べにくくなった時は調理や食べ方を工夫して患者さんの「食べたい」という気持ちに応えたいと思っています。適切な栄養摂取ができるようにサポートさせて頂きます。

理学療法士
 緩和ケアにおけるリハビリの役割は、患者さんの生活の向上を目的に、食事やトイレなどの日常動作をできるだけ自身でできるようにサポートすることです。主治医と相談しながら、患者さんの「歩きたい」「動きたい」という要望に応えるためのリハビリを行っています。

ソーシャルワーカー
 ソーシャルワーカーは疾病を有する患者様、家族様が抱える療養生活上の問題について、社会福祉の立場から相談・援助・解決・地域の関係機関と連携を図る専門の相談員です。 患者様ひとりひとりの「思い」を尊重し、多職種と協力しチームでご支援させていただきます。

臨床心理士(公認心理師)
 がんと診断されることで、生活が一変し、つらい気持ちや今後どう過ごすか迷ったり混乱したりすることがあります。また仕事を辞めるかどうかや家族との関係性についての悩みなど、さまざまな悩みが出てきます。これらのことに対して、臨床心理士(公認心理師)は入院生活での悩みや今後の仕事や家庭での過ごし方に対する不安などを軽くする方法を一緒に考えたり、優先順位を決める助けとなったり、治療者や家族との橋渡しをするなど、患者様の思いや悩み、苦痛をうかがいながら、一緒に問題を解決したり、不安を軽減するためのサポートを致します。ご家族の不安や悩みなどのご相談を頂くことも可能です。
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