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介護老人保健施設 診療部長 :岩井 知彦

image01[1] 松波総合病院 介護老人保健施設 診療部長 岩井 知彦 略歴はこちら

介護老人保健施設(通称「老健」)は病院と家庭をつなぐ中間施設。脳卒中や骨折など、病院での急性期の治療を終えて病状が安定し、入院治療の必要はないものの、そのまま家庭に復帰するには不安が残るという方に、医療や介護、リハビリテーションを提供し、ご家庭での生活を再び始められるよう、支援しています。当施設では2名の医師のほか、看護師、介護職員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど、多岐にわたるスタッフが常駐し、それぞれの専門性を活かしながら、利用者一人ひとりに最適なケアを提供しています。

医学的管理のもとで利用者の健康を見守る。

老健における医師の役割は、利用者の心身の健康状態を常に観察し、医学的な面から全身の健康管理をすることです。利用者にとってここは生活の場ですから、言ってみれば、ご家族の身になって見守りをするということになります。私自身、ここに来るまでは脳神経外科・脳卒中の専門医として急性期病院に勤務していたこともあって、急性期脳卒中の診断と慢性期の管理(再発予防)には特に力を入れて取り組んでいます。若い時から重い障害を抱えている患者さまと関わってきたことが今の仕事に繋がっているなと感じています。また、老健に入っておられるほとんどの方が慢性疾患を抱え、薬物治療を受けておられます。複数の医療機関にかかって複数の薬をもらっている方も多いので、入所者一人ひとりの既往症や服用されている薬の相互作用、不必要な重複投与などをチェックして、薬の種類や数、投与量を必要最低限にするようにしています。たとえば、よく眠れないからと睡眠剤を希望される方がいますが、睡眠剤の種類によっては、ふらつきや転倒の原因となります。特にお年寄りの場合、転倒は骨折や寝たきりの原因にもなりますので、睡眠剤の服用には十分注意し、習慣化しないように気を配っています。

image01 理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの専門職がリハビリにあたっています。

万一のときも病院があるから安心。

当施設は、地域の急性期医療を担う、松波総合病院・まつなみ健康増進クリニックに併設されています。徹底したバックアップ体制が整えられているため、緊急で治療が必要な場合は、松波総合病院やまつなみ健康増進クリニックで専門的治療を行いますので、利用者の方はもちろん、ご家族の方にも大きな安心となっています。

「ショートステイ」「デイケア」で在宅ケアを支援。

image04[1] 診療を行う岩井医師。自分が 利用者なら、その家族なら、 ということを常に考えて入所 者の方々と接しています。

介護者の高齢化、老老介護が一般的になっている現在、介護者が疲れたり病気になったときなどには、休養をとっていただくことが大切です。当施設には「短期入所療養介護(ショートステイ)」と「通所リハビリテーション(デイケア)」、さらに隣接のまつなみ在宅総合ケアセンターには「訪問看護・訪問介護ステーション」があり、介護が必要な方とそのご家族をサポートしています。また近年は、医療依存度の高い方の入所や入所者の高齢化、各ご家庭の事情などに伴い、老健で看取りを行う機会も増えています。高齢者人口が増え続ける日本にあって、老健の果たす役割は、今後ますます広がってくるだろうと思います。老健がこうした社会の実情にあった機能・サービスを提供できるよう、これからも努力を続けたいと思っています。
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