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西館に、最新式の放射線治療機器Radixact(ラディザクト)が導入されました。
ラディザクト導入により新たに可能となることは、主に以下の3点です。
❶強度変調放射線治療
放射線の当て方に強弱をつけて正常な組織に当たる放射線の量を減らすことにより、副作用を減らします。
また病気のところに、より多くの放射線を当てることも可能になります。この技術は全身のあらゆる部位の放射線治療に用いることが出来ます。さらに従来の治療法では難しかった、一度放射線治療を施行したところに対する再照射も可能になる場合も増えます。
❷定位放射線治療
病気のところに一度にとても多くの放射線を当てて治療するピンポイントの照射です。
脳、頚部、肺、肝臓、腎臓、膵臓、前立腺、脊椎などの病気に対して施行出来る場合があります。また当院のラディザクトには、呼吸で移動する腫瘍の位置を把握し追跡しながら照射出来る呼吸同期システムが搭載されますので、従来の定位放射線治療よりもさらに副作用の少ない治療が可能です。
❸体表面誘導放射線治療
高解像度カメラを用いて体表面の三次元マップを作成し、今の体の位置と目標とする体の位置のずれを視覚化出来ます。これにより照射前や照射中に適切な体の位置が保たれているかを簡単に確認できます。また今までのように体の目印が消えてしまうこともありません。
新しい放射線治療機器の稼働開始は2025年9月ごろを予定しております。今しばらくお待ちください!