かわばたレター

2018年6月のレター

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かわばたレター6月号

 

 早いですね。今年も半分終わっちゃいますよ。先月このレターで紹介した我が家のど根性バラ。ついに花が咲きました。一輪のつぼみが開いたと思ったら、次々に花が咲き続けて立派なローズピンクのブーケになりました。全部で10はあったと思います。やっぱり華やかでいいですね。まわりの紫陽花も緑のつぼみが大きくなってきました。梅雨が間近になってるんですね。気候的には季節感がズタズタなんですが、草花は着実に季節を進めているようです。

 京都橘高等学校、聞いたことありませんか。サッカーも強豪校ですし、スポーツが盛んなんですが、ここの吹奏楽はすごいんです。マーチングが有名なんですが、ただの行進ではなく激しい足の動きの振り付けで踊るように演奏するんです。全国放送の番組でもとりあげられてますから、ご存知の方もいるんじゃないでしょうか。なんと今年の正月にカリフォルニアのパサデナで開催されるアメリカカレッジフットボール4大ボウルゲームの一つ、ローズボウルのパレードに参加してるんです。ほとんどが女子なんです。橘色、いわゆるオレンジの衣装に身を包み、重い楽器をものともせずに軽やかにステップを踏みながら演奏する、通称オレンジデビルを全米が絶賛してます。映像サイトで私も見たんですが、それは感動的でした。そのバンドメンバーの中に義足の生徒さんがいたんです。最初はテーピングかな、と思ったんですが、よく見ると義足なんです。クララというニックネームのこの生徒さん、産まれたときに膝から下がなかったんだそうです。中学校で吹奏楽を始め、オレンジデビルに憧れて橘高校に入学。フルート担当で活躍してました。義足をまったく感じさせない軽やかな動きは、大勢の中では見失ってしまうくらいハンデを感じさせないんです。バンドメンバーも特別扱いなんかしない、する必要もないんでしょうね。

 かつて長良医療センターで産まれた、同じような足の問題を持つお子さんのお母さんに、この動画を教えてあげました。義足の技術も進歩してるんでしょうが、やっぱり本人のやる気と努力ですよ。こんなことまでさらっとできるんですよ。そういうメッセージを込めてお伝えしました。このお子さん、今は義足でしっかり歩いてるんです。橘高校には入学しないでしょうが、でもクララさんみたいに、いろんなことに挑戦してほしいんです。足がなくても、腕がなくても、頑張ればなんでもできるんです。私たちも、できないと思い込んでしまうことはやめないといけないですね。可能性ってほんとうにすごいです。

 さてさてFC岐阜。絶好調です。とうとう勝敗が五分になりました。5月最後の試合はJ1から降格してきた新潟戦でした。先行されたものの、見事な逆転勝利。しびれましたねえ。順位はなんと一桁の9位まで上がったんです。もう少しでJ1昇格プレーオフ圏内に手が届きそうなんです。まあシーズンは長いですし、これから疲れがたまってくる夏場を迎えますからね。そう簡単にはいかないんでしょうが、でも対戦相手だって同じですからね。負けない試合、引き分けに持ち込まれない試合を続けてほしいですね。今年もそんなに知名度の高い選手はいないんですが、最近の試合を見てると層の厚ささえ感じてしまいます。それだけ中の競争も激しいんでしょうね。みんな頑張ってほしいです。

ではまた

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