かわばたレター

2018年1月のレター

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かわばたレター1月号

 新年あけましておめでとうございます。松波総合病院に来てから2回目の新年を迎えました。新しい年を迎え、また新たな気持ちで頑張っていきたいですね。病院は年中無休ですからあんまりお休みの話はないんですが、今年はどんな年になるんでしょうね。楽しみです。年末は雪が積もって猛烈に寒かったですからねえ。このまま1月も寒いんでしょうか。なんといってもこれからが冬本番です。インフルエンザも勢いを増してくるんでしょう。予防注射も大事ですが、基本はやっぱり予防。手洗いはしっかりと!

 去年を振り返ってみると、中学校で命の授業を何度かやらせていただきました。以前から岐阜市の中学校の性教育を教育委員会から依頼されてたんですが、去年は全部愛知県の中学校からだったんです。印象的だったのは犬山中学校の講演会。話が終わってから、全校生徒の皆さんが校歌を歌ってくれたんです。中学生にもなると、変声期を過ぎてますからね。それは素晴らしい混声合唱だったんです。鳥肌がたちましたね、本当に。でもそれって中学生が男性と女性の違いがはっきりしてくるからなんです。望まない妊娠をしないためには、性の問題を正しく理解しないといけません。コンドームの正しい使い方や緊急避妊の方法など、まだ中学生だから、なんて言ってたら手遅れになってしまうかもしれないんです。そういう時代になってしまってるんですよ。本当は親から子どもたちに教えてあげればいいんですけど、やっぱりお互いに照れてしまいますよね。私たち産科医、産婦人科医は先頭に立ってこういう場所に出向かなければ。そんな思いを強く感じました。今年もそういう機会をたくさんいただけるといいんですけどね。

 新年最初のお知らせがあります。18トリソミーという染色体異常を知ってますか。18番目の染色体が1本多いという病気なんですが、心臓や肺などに大きな問題を抱えているため、1年以内に90%くらいが亡くなるとされてきました。長良医療センター時代に私たちをとりあげたドキュメンタリーが何度も放送されましたが、NHKプロフェッショナルでもフジテレビ最強ドクターでも、この病気の子どもさんとご家族がとりあげられてました。最近は新生児医療が早期に介入することで、年単位で生きてくれる子どもたちが増えてきてるんです。そんな子どもさんたちを支える親の会、Team18というのがあります。私もこの皆さんとはずっと懇意にしてきたんですが、Team1818トリソミーの子どもたちの写真集を出版することになったんです。といっても本を出版するのには当然お金がかかりますよね。そこでクラウドファウンデイングが始まりました。

 クラウドファウンデイングってご存知ですか。これはインターネットを通じて皆さんから寄付金を集めるという方法なんです。パソコンやスマホからこのアドレスにアクセスしてみて下さい。https://readyfor.jp/projects/team18-18trisomy これを見てもらえれば、どういうことかはすぐにわかりますよ。募金もそうなんですが、この写真集が出版されたら、ぜひ皆さんに買ってみていただきたいんです。重い染色体異常を持った子どもたちですが、本当に可愛いんですよ。世話は大変だけど幸せだ、と皆さんおっしゃってます。1日でも長く生きてほしいと。そうなんです、意味のない命はないんです。

 さてさてFC岐阜。今シーズンのユニフォームが発表されました。今年は襟がなくて、緑2色のボーダーになってます。実物を見たんですけど、去年のちょっとシックなものとは違ったヴィヴィッドな感じがとてもいいです。ボールも人も良く動く、観ていて楽しいサッカーで上位を目指してほしいですね。がんばれ、エフシー ギフ!

 

    ではまた

 

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