かわばたレター

2017年6月のレター

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 5月は暑かったですね。岐阜市内でも気温が30℃を超えてましたけど、飛騨高山でも同じような気温になったんです。最低気温との温度差が20℃くらいになってましたから、地元の人はもちろん、観光客だってビックリですよ。なんでも偏西風の蛇行で大陸の熱気がやってきたためだそうです。本来ならば5月はさわやかな気候のはずですよね。金華山の名前の由来にもなったという、ツブラジイが山肌を黄金色に染めてくれるんですが、この暑さはいささか不似合いでした。今年も猛暑になってしまうんでしょうかねえ。

 松波総合病院の胎児ドック。少しずつ受診する妊婦さんが増えてきてます。ホームページを見てきて下さってる方がほとんどですね。今の時代はやっぱりインターネットが主流になってくるんですね。長良でもそうだったんですが、胎児ドックで赤ちゃんの異常が見つかることはそんなに多くはないんです。ここ松波総合病院で妊婦健診をしていても、赤ちゃんの異常は1年に数人しか見つかりません。そもそも胎児ドックは異常を見つけることを一番の目的にはしてないんです。異常がないことを確認して、安心してもらうこと、これが一番の目的なんです。最近のインターネットでは、胎児ドックと染色体検査がごちゃごちゃになってます。染色体異常は赤ちゃんの問題の一つではありますが、これを見つけることだけを目的にした母体血による赤ちゃんの染色体検査などとはまったく異なるものだと私は考えてます。実際、産まれて治療を必要とする赤ちゃんに染色体異常があるのはほんの一握りなんです。万一何らかの問題が見つかったら、赤ちゃんを助けるために最善の方法を選択しなければなりません。でも問題がみつからなければ、少なくとも産まれる前に心配しなければならないものはないんですから、安心して限られた時間であるおなかの赤ちゃんとの生活を楽しんでもらいたいんです。今はそんなにたくさん赤ちゃんを産むお母さんは多くはありません。心配ばかりじゃない、楽しく妊娠生活を過ごしてもらうための胎児ドックなんです。是非受診して下さいね。

 女子プロゴルファー宮里藍選手が突然の引退表明。浅田真央選手に続く女子トップアスリートの引退にびっくりしましたね。宮里選手も浅田選手と同じように、本当にさわやかな引退記者会見でした。明快な言葉で語った引退理由。モチベーションの維持が難しくなった。これってしばらく流行語になりそうですよ。これを言われたら誰も反論なんかできません。一時は世界ランキング1位にまでなった選手です。多くのスランプを乗り越えてきたとはいえ、心が折れてはどうすることもできないんですね。大きな瞳をきらきらさせながら引退を語る宮里選手は、ほんとうに美しく輝いてました。やっぱり一流のアスリートは引き際も輝くんですね。最後には言葉に詰まってはいたんですが、終始充実感を漂わせる笑顔。見事でした。見ている方も、残念な思いを抱きながらも納得させられてしまいました。本当にお疲れさまでした。これからも後輩たちのために、日本のゴルフ界のために頑張ってほしいですね。

 さてFC岐阜。順位はJ2の中位を維持してます。五月は連休もあって、試合日程はかなり厳しいんですが、みんな頑張りました。ボールも人もよく動く、見ていて楽しいサッカーなんです。これからはナイターシーズンになりますから、涼しいスタジアムで観戦できますよ。本当に今年は簡単に負けないチームになりました。4点取られても追いつくんですよ。4点も取られなかったら勝ってるんですけどね。でも地元のチームは徹底的にえこひいきできるんです。みんなで応援しましょう。エフシー ギフ!

ではまた。

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