かわばたレター

2018年9月のレター

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かわばたレター9月号

 猛暑、酷暑のあとには台風にも見舞われた8月でしたね。大きな災害になってしまった地域もありましたが、そんな中で開催された夏の甲子園、高校野球は大変な盛り上がりになりましたね。2度目の春夏連覇というとんでもないことを成し遂げた大阪桐蔭高校は素晴らしいんですが、今年は何といっても秋田代表金足農業の快進撃に日本中が熱狂しました。選手交代がないんですよ。たった9人で県予選を勝ち抜いて、甲子園準優勝。エース級の投手が3人いて、先発全員が3割バッターという大阪桐蔭とは対照的な、昭和の高校野球を彷彿とさせるチームでした。決勝戦でレジェンド始球式を行った、青森三沢高校OB太田投手の高校時代の姿がダブってみえました。立派な準優勝でしたね。びっくりしたのは、今年の開会式で選手たちがペットボトルを持ってたことなんです。昔の部活では、水なんか飲んだらこっぴどく叱られましたよね。世の中も変わってきてますけど、野球に限らず学生スポーツも進んできてるんですね。精神論ばかりが先行してた時代は終わっていくんですよ。いいことだと思います。子供たちの身体を守るという意味ではね。精神論についていける一部の生徒はいいんですが、やっぱり一つ間違うと伸びし
ろをなくしてしまうような気がするんです。もちろん厳しい練習は必要なんですが、今のスポーツは役割分担がはっきりしてきてますからね、それぞれにいろんな可能性が出てくるんです。そしてやっぱりチームワーク。桐蔭も金農も本当に気持ちいいチームでした。
 今月は岐阜県庁からの依頼で、大垣で子どもの事故防止の公演をさせてもらいました。将来ある子どもたちを事故から守るために、大勢の方が集まってくださいました。そういえば、交通事故じゃないんですが、8月の初め、なんともほのぼのとした事件がありましたね。もっとも、一つ間違えば大変なことになったんですけど。行方不明になった2歳の男の子が、スーパーボランティアのおじいちゃんに無事発見された事件です。大勢の警察官やドローンを尻目に、たった一人でしかも30分たらずで無事男の子を保護してくれたおじいちゃん。テレビの映像をみていて、トトロの実写版を見ているような気持ちになったんです。懐かしい里山の風景。スピーカーから流れて来るお母さんの呼びかけ。「母ちゃんだよ。出ておいで」子どもの頃の昭和の風景としか思えない状況でしたね。でも二昼夜を超える時間を山の中で過ごして無傷だったのは奇跡なんでしょうか。この山にはきっとトトロがいたんですよ。だから一人でも寂しくなかったんです。レントゲンでは胃の中は空っぽだったそうですね。トトロがくれたものは、レントゲンなんかに映らないんですよ。救出してくれたおじいちゃんは、インタビュー中に指先にトンボが止まる人なんです。トトロの世界とつながってるおじいちゃんは、猫バスに導かれて男の子のところに一目散にたどり着いたんですよ。無事に助かったから言えるんですけど、近代的な装備や人海戦術とはかけ離れた救出劇には、なんか心があったまる思いでしたね。
 さてFC岐阜。いけませんね。連敗の泥沼にはまっちゃいました。得点できるのに失点が多くなってしまってます。悪い流れをどうやったら止められるんでしょう。ここは気分転換しかないですよね。技術的なことはもうちゃんとできてるんですから、どこかで自信をなくしたり。迷ったりしてるんじゃないかな。高校軟式野球では岐阜の中京高校が全国優勝しましたね。サッカーも負けてられないですよ。こういうことがきっかけになってくれるといいんですけどね。残り試合も少なくなってきましたから、ここは一丸となって頑張ってもらいたいですね。みんなで応援しましょう。頑張れ、エフシー、ギフ!!

ではまた

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