医療情報

第二放射線科部長 伊原 昇
近年、CTやMRIなどを用いた画像診断の技術革新が急速に進み、現代の医学は、もはや画像診断なくしては成り立たない時代になっています。当院でも、CT、MRI、PETなどの最先端画像診断に熟知した4名の画像診断医が常駐。日々あがってくる医療画像を専門家の目で細かくチェックし、診療に役立つ情報をリアルタイムで提供しています。

放射線科の診療内容には大きく2つの柱がある。

放射線科の診療内容は、CTやMRI、PETなどの画像をみて診断をつける「画像診断」と、放射線を用いてがんなどの病気を治療する「放射線治療」の2つに分けられ、どちらも現在の医療のなかで重要な位置を占めています。私自身は画像診断を専門としていますので、今回は画像診断の分野についてお話ししたいと思います。

頭のてっぺんから足の指先まで 人間の身体のすべてを診断。

img01[1] 当院では0.35秒で心臓全体を三次元撮影す る「320列CT」、「PET-CT」など、最新鋭 の画像診断機器を完備。写真のPET-CTは人 の細胞の活動状態を見る「PET」と、細かな 位置情報を検出する「CT」がひとつになっ たもので、小さながんの早期発見が高い確率 で可能となりました。

私たち画像診断医は、CTやMRI、造影剤使用撮影、RI (シンチ)などの医療用画像の診断を専門に行う医師です。診断の対象は、頭のてっぺんから足の先まで、人間の身体すべて。 各診療科の先生から画像診断の依頼があると、患者さまが疑われている病気の有無や性質、広がりなどを知るために最も有効な画像診断方法を考え、放射線技師に指示します。

img02[1] 肺がん患者さまのPET-CT画像。光っている ところが「がん」で、右下葉肺がん、多発縦 隔、右鎖骨上、左頸部リンパ節、多発肝転 移、多発骨転移と診断されました。

画像診断には様々な種類があり、多くを行えば情報は増えますが、患者さまの肉体的・精神的負担を考えると望ましいことではありません。ムダな画像診断を省き、患者さまの負担を少しでも減らすことも私たちの大切な仕事です。

“迅速かつ的確”に診断レポートを作成・配信。

img03[1] モニターに映し出された画像 を見ながら診断レポートを作 成します。

画像撮影が終わると、得られた画像をもとに診断レポートを作成。診断に際しては、患者さまの過去の画像や病歴、血液検査の結果などを参照しながら総合的に判断します。診断結果はすぐに主治医の元に届けられ、治療方針をたてるために役立てられています。こうした迅速な画像診断が、素早い治療方針の決定、スピーディな治療に繋がっています。

モットーは、「どんな小さながんも見逃さない」。

たとえば悪性のがんの場合はあちこちに転移する可能性があります。 私たち画像診断医は、肝臓、消化管など、個々の臓器にとらわれることなく、患者さまの全体像を冷静な目でまんべんなく観察し、どんな小さながんも見逃さないよう努めています。それでも人間のやることですから、時には見落とすことがあるかもしれません。しかし、院内では全て主治医と画像診断医のダブルチェックとなっているため、誤診や見落とされる可能性は極めて低くなっています。

より精密な画像診断で、医療の質を高めたい。

病院が良い病院かどうか外から見分けるには、その病院に画像診断の専門医がいるかどうかで判断できると言われています。幸い当院には画像診断の専門医4名が常勤。これは岐阜県下の病院でも2番目に多い数字であり、当院が医療の質と専門性を重視していることを物語っています。画像診断機器のめざましい進歩と共に、診療全体における画像診断の重要性はますます増加しています。私たちも常に知識や技術をレベルアップし、病院の医療レベルを向上させていきたいと思っています。
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